司法書士のおしごと、マンション修繕委員も頑張る

「人に歴史あり」まさに、ドラマのような人生に、遭遇する毎日です。

NHKの「あさイチ」で家族信託の特集を見た方の、登記完了!

NHKの「あさイチ」で家族信託についての特集が昨年11月に放送された。
それを観た女性が、両親の今後を心配して「信託をやりたい」と私のホームページを見つけて、訪問してくれた。それが、今年の春。


人見知りのお母さんは、最初のころいきなり現れた私自身を、そして家族信託そのものを受け入れてくれなかったが、何度か訪問するうちに、徐々に笑顔も見られるようになり、ついに7月には両親を委託者とし、長女を受託者とする信託契約書に公証人の認証も取れた。


そして、昨日不動産に信託の登記が終わり、本日完了の書類をお届けした。

家族信託契約とともに、任意後見契約も取り決めてあるので、ご両親の今後にどんなことがあっても、子ども達がご両親のために財産を管理し、必要に応じて換金することもできるようになった。
何もしないで歳を重ね、認知症にでもなったら、本人が現金以外の財産を持っていても、周りの者がそれをお金に換えることはできない。預金すら、本人以外が下ろすことはできないのである。ということは、施設に入ってもらいたくとも、その費用を捻出できないことになる。


家族信託の契約および登記は、手間とある程度のお金のかかることだけれども、信頼できる誰かに信託することで、先行きの不安は大きく取り除かれる。
この制度をもっと知ってもらうことが、これからの課題だ。

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