司法書士のおしごと、マンション修繕委員も頑張る

「人に歴史あり」まさに、ドラマのような人生に、遭遇する毎日です。

架空請求、我が家にも

8月20日、郵便受けにこんなハガキが。宛先は、妻。


びっくり仰天! というのはつい先日、武蔵村山の地域サロンの講演で私が「こんな架空請求、注意してください」と皆さんに披露した見本通りのものでした。そんな事情を知らない妻は「私に、こんなハガキが!」と動揺していました。
わが家にまで届くとは! これでは、何も知らない一般の方、特に高齢者はあたふたして電話してしまいますね。
もちろん、じっくり見れば、突っ込みどころ満載です。
まず、霞ヶ関の住所が書いてあるのに、消印が板橋西。職員が自宅付近まで持って帰った? また、契約会社もしくは運営会社と,特定していないのが怪しい。もし本当に訴状が出ているなら、原告名が書いていないはずはないし、請求金額なり、請求原因も明記しているはず。
さらに、訴状が提出とあるのに、裁判所ではなく、法務局管轄支局とあるのも、笑ってしまいます。管理番号(わ)315ももっともらしいけど、訴状なら‥‥、とあまり詳しく書くと、詐欺連中に方法を伝授してしまうので、この辺りで止めます。


ネットで見ると、この電話番号は架空請求と明記してあるし、法務省のHP でも、国民生活センターのHPでも、具体的に注意を喚起しています。


小平署に電話すると、「今多いんですよ」とのこと。書いてある電話番号、住所、センター名などを伝えると「警察でも対処を考えています」とのお答えでおしまい。消印が、「板橋もしくは豊島」というのが警察から教えてもらった情報でした。


さて、この電話番号にかけるとどうなるだろう? さすがに家電や携帯でかける気はしなかったので、近くの公衆電話でダイヤルしてみました。すると、発信音数回で話し中の音に切り替わりました。何回やっても同じ。おそらく、公衆電話からだと、敵も危険を察知してあえて出ないのではと推測。
ネットによると、さんざん待たせたあげく、女性の声で、弁護士に10万払えば、解決すると執拗に繰り返すとか。プリペイドカードとかを要求してくるとか。
気になるのは、どこで我が奥様の名前と住所を入手したかです。
私の名前、住所なら、ホームページに載っているし、電話帳にも、司法書士会の名簿にもあるけど、奥様の名前はどこにも公開していません。誰か知り合いの住所録から漏れた?
ハッキング? 怖いですね。
ともかく、皆さんもこんなハガキが来たら、このブログを思い出してください。100%詐欺です。ただし、封書で‥‥,いやいや詳しくは詐欺グループに伝授しちゃうので、書けません。
そんなときは、法律家にご相談を、です。

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